瀬戸内の風が、木造校舎の窓を撫でる。あの名画の世界が、まだここにある。
誰かの足跡が、まだ温もりを残している。物語の続きに、そっと近づく。
黒板に残る白い文字。机の上に、忘れられた鉛筆。先生の声が、聴こえてくる気がする。
小豆島・田浦の岬に、昭和初期の小さな村が、いまもひらかれている。映画のロケセットを改築した約1万平方メートルの空間で、文学と映画と海の風景に出会う一日を。